LSAは、OSPFのLSDBを作るうえでの基礎的な要素として覚える必要がある。
【CCNPメモ】OSPFとLSAタイプのまとめ
LSAは1~11まであるが、Cisco的には1~5と7を覚えればオッケー。
LSAタイプ1
OSPFの同じエリア内でのみフラッディングされる。
全てのルータがLSA1を生成
掲載情報は、ルータID,リンク数,各リンクの詳細情報
経路情報には「O」
#sh ip ospf database router
LSAタイプ2
これも自身のエリア内でフラッディングされる。
DRのみがLSAを生成する。
DRのIPアドレス、セグメントのサブネットマスク、セグメント上のルータID
経路情報には「O」
#sh ip ospf database network
LSAタイプ3
異なるエリアにフラッディングされる。
LSAタイプ3は、ABRが生成する。(アリアの境界にあるルータ)
経路情報やコスト情報
経路情報は「I OA」と表記される。
#sh ip ospf database summary
LSAタイプ4
異なるエリアにフラッディングされる。
LSAタイプ4は、ABRが生成する。(アリアの境界にあるルータ)
ASBRに到達するまでのメトリック値、ASBRのルータID
LSAタイプ4は
OSPFネットワークにEIGRPなどが接続されて、ASBRが保持する経路情報をOSPFネットワークにルート再配布した場合にそのエリアに所属するABRがLSAタイプ4を生成します。
図の方がわかりやすいです。
#sh ip ospf database asbr-summary
LSAタイプ5
AS全体にフラッディングされる。
ASBRが生成する。
LSA情報に含まれるものは、非OSPFネットワークアドレス、サブネット、メトリック、転送アドレス。
生成するのは、再配布を行ったルータ
「O IE」または、「O E2」
「O E1」と「O E2」の違い
E1・・・OSPFネットワークのコスト値が、外部ルートのコスト値に加算されていく。
E2・・・OSPFネットワークのコスト値が、外部ルートのコスト値に加算されない。デフォルト値
LSAタイプ7
タイプ7はNSSA(スタブエリアにASBRが存在できる特別なエリア)へフラッディングされる。
NSSAのASBRが生成する。
非OSPFネットワークアドレス、サブネット、メトリック、転送アドレスが掲載される。
LSA7を生成するのは再配布を行ったASBR
「O NI1」 「O NI2」
確認コマンド
#sh ip ospf database external
確認コマンド
#sh ip ospf database nssa-external
まとめ
生成機器 | フラッディング範囲 | show ip route コード | 確認方法 | ||
タイプ1 | 全OSPFルータ | 自身のエリア内 | O | show ip ospf database router | |
タイプ2 | DR | 自身のエリア内 | O | show ip ospf database network | |
タイプ3 | ABR | 異なるエリア | O IA | show ip ospf database summary | |
タイプ4 | ABR | 異なるエリア | O IA | show ip ospf database asbr-summary | ASBRのルータID、ASBRに到達するまでのメトリック値 |
タイプ5 | ASBR | AS全体 | O E1 O E2 | show ip ospf database external | 非OSPFネットワークアドレス、サブネットマスク、メトリック値、転送アドレス |
タイプ7 | NSSAのASBR | NSSA | O N1 O N2 | show ip ospf database nssa-external |
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