【CCNP ENARSI 勉強メモ】再配送について

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【CCNP ENARSI 勉強メモ】再配送について

 

再配送基礎

 再配送とは、異なるルーティングプロトコル(EIGRPやOSPFやBGPなど)で学習したルートを他のプロトコルのルートとして通知するための機能です。

 これがないと、異なるルーティングプロトコル間では、通信を行うことができません。この再配送の設定は、異なるルーティングプロトコルの境界ルータで設定します。下記の図でいう、R3です。

 再配布は、以下のようなシチュエーションで使われます。

  • 異なる企業間の合併があったときに、違うルーティングプロトコルを使っている。
  • BGPを使った拠点間通信で、IGPとしてEIGRPやOSPFを使っている。
  • デフォルトルートの再配布
  • 音声系と、他の通信をプロトコルを分けて通信している場合、管理用の通信を使用したい時などに、再配布を使う。
  • ダイナミックルーティングだけでなく、スタティックルートや直接接続も再配布の対象(この2つは、送信元のみ)

EIGRPの再配送

R2(config)#router ospf 1

R2(config-router)#network 10.12.1.0 0.0.0.255 area 0

R2(config-router)#exit

R2(config)#router eigrp 100 

R2(config-router)#network 10.23.1.0 0.0.0.255

R2(config-router)#redistribute ospf 1 metric 1000000 1 255 1 1500

 上記コマンドは、OSPFからEIGRPを再配布するための設定。EIGRPへの再配布の設定をする時は、EIGRPのメトリックを手動で入力する必要がある。

 これを入力しないと、再配布されないので要注意。うっかり抜けやすい

OSPFの再配送

 エリア内、エリア間、および外部OSPFルートのADは110に設定されています。外部OSPFルートはタイプ1またはタイプ2に分類され、デフォルト設定はタイプ2です。シードメトリックは、送信元がBGPの場合は1、それ以外は20です。例外は、OSPFが別のOSPFプロセスから再配送される場合、パスメトリックが転送されることです。タイプ1とタイプ2の外部OSPFルートの主な違いは次のとおりです。

 タイプ1ルートはタイプ2より優先されます。•タイプ1メトリックは、再配送メトリックと自律システム境界ルータ(ASBR)への合計パスメトリックに等しい。言い換えると、LSAが元のASBRから遠ざかるにつれて、メトリックが増加します。•タイプ2メトリックは、再配送メトリックのみと同じです。メトリックは、ASBRの隣のルーターと、元のASBRから30ホップ離れたルーターとで同じです。2つのタイプ2パスのメトリックがまったく同じ場合は、転送コストが低い方が優先されます。これは、OSPFで使用されるデフォルトの外部メトリックタイプです。

R2(config)#router eigrp 100 

R2(config-router)#network 10.23.1.0 0.0.0.255

R2(config-router)#redistribute ospf 1 metric 1000000 1 255 1 1500

R2(config)#router ospf 1

R2(config-router)#network 10.23.1.0 0.0.0.255

R2(config-router)#redistribute eigrp 100 subnets

subnetsがないと、クラスフルnetworkのみ再配送される。

BGPの再配送

 

 ルートをBGPに再配送する場合、シードメトリックは必要ありません。再配送されたルートには、次のBGP属性が設定されています。

•originはincompleteに設定されています。

•ネクストホップアドレスは、送信元プロトコルのIPアドレスに設定されます。

•weightは32,768に設定されています。

•MEDは、送信元プロトコルのパスメトリックに設定されます。図16-14に、R2がOSPFとBGPの間で再配送し、R3がEIGRP AS 65100とBGPの間で再配送するトポロジを示します。R1はループバック0インターフェイス192.168.1.1/32をアドバタイズし、R4はループバック0インターフェイス192.168.4.4/32を適切なプロトコルにアドバタイズします。

(config)#router bgp 65100

(config-router)#bgp redistribute-internal

(config-router)#network 10.23.1.0 mask 255.255.255.0

(config-router)#redistribute ospf 1

(config-router)#neighbor 10.23.1.3 remote-as 65100

OSPFからBGPへの再配送は、デフォルトではOSPF外部ルートは含まれません。含ませるためには、以下のコマンドが必要となります。

(config)#router bgp 200

(config-router)#redistribute ospf 110 match internal external 2

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