【ビジネス英語】ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の違い~英語を使うときは気を付けよう~

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ハイコンテクスト文化とローコンテクスト文化の違い~英語を使うときは気を付けよう~

 「英語で伝えようと思ったことが伝わらない」

 「想定していた答えと違う回答が返ってきた」

 こんな経験ありませんか?

 日本語と英語には、言葉そのものの他、言葉に対する考え方の違いもあり、それが原因になっているかもしれません。英語やヨーロッパ系言語はローコンテクストで日本語はハイコンテクスト文化です。これらの違いにより、英語などでコミュニケーションをとる際に誤解を招く場合があります。

 日本語=ハイコンテクスト

 英語=ローコンテクスト

 では、それぞれどのような考え方か解説していきます。

※前提としてどちらが優れている、劣っているということはありません。

ハイコンテクストとは

 日本語はハイコンテクスト言語に分類されます。ハイコンテクストとは、コミュニケーションを図るときに、前提となる背景やロジックを省略して、以心伝心で伝わることを前提としたコミュニケーションです。

 また、言葉以外の情報、例えば状況や雰囲気、共通認識などが言葉の中に含まれない場合が多いです。これは、「察して」コミュニケーションをとることに繋がってきます。

ローコンテクストとは

 英語や多くのヨーロッパ言語は、ローコンテクストに分類されます。ローコンテクストは、言葉自体に価値を置きます。つまり、伝達情報がすべて言葉に含まれていることを前提にしています。

 また、思考力や表現力、ディベート力などが重視され、言語で表現される内容に高い価値を置きます。

両者の比較と起こりうる誤解

 ハイコンテクストローコンテクスト
言語
雰囲気や共通認識もコミュニケーションに含まれる

すべての情報は、言葉の中に含まれることを前提としている。
logic
前提情報やその場の雰囲気などもコミュニケーションに含まれるため必ずしも全てを言葉で説明することが正しいとは限らない。

ロジカルな話し方、書き方が重視する。
具体的には、因果関係、論の展開が綺麗で伝わりやすいことが大切。
背景など一般的な共通認識として、自然と会話の中に含まれる言葉の中に含める必要がある
正確性曖昧な表現が含まれていても良い。(非言語のコミュニケーションも重視)正確性が求められる。
ハイコンテクストとローコンテクストの比較

 まとめると、言葉の中にしっかり情報を含めるか含めないかだと思います。

 起こりうるミスコミュニケーションとして、仕事などで、この情報は伝えなくてもわかっているだろう、などと思って省略してしまうと、自分が想定していたことと違うことが起こります。

 とても基本的なことですが、仕事で電話やメールをするときは、5w1hを意識すると良いです。

 特に何を、いつまでに、どれくらい、という情報は先入観を廃して意識的にチェックすると良いです。

まとめ

  • ローコンテクスト=英語など → 文章や言語に原則すべての情報が含まれると理解される。
  • ハイコンテクスト=日本語 → 言語以外に、共通認識や雰囲気など非言語部分もコミュニケーションに含まれる。
  • 英語でメールや電話などをするときは、日本語以上に5w1hなどの情報に漏れがないか気を付ける。

 意識しすぎてそもそもコミュニケーションができなくなってしまったら、本末転倒なので、まずは、言葉にそもそもの考え方の違いがあることを認識しておくと良いかもしれません。

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