★この記事では、シンガポールで働くために必要な就労ビザについて、種類や取得の流れなどについて、実体験を踏まえ説明します。
★2020年4月現在の情報となります。最新の情報は、シンガポールのMinistry of Manpowerのホームページでご確認ください。https://www.mom.gov.sg/
目次
大きく分けて、Employment PassとS PASSがあります。
まずは、それぞれの違いを簡単に紹介します。
Employment Passとは
・マネジメント層や専門性の高い外国人労働者が就労するためのビザです。
・月額固定給3,900S$以上が必要です。
・大卒以上の学歴が必要です。
S PASSとは
・月額固定給2,400S$以上が必要です。
・大卒か、短大・専門学校を卒業していることが必要です。
考察
シンガポールビザについては、年々取得が難しくなっていると言われており、取得基準が日々変化しています。その理由は、国内シンガポーリアンの雇用確保と人材育成計画があるためです。
このため、企業への内定=シンガポールで働くことができるというわけではないので、注意が必要です。
学歴に関しては、具体的な大学名までは公表されておりませんが、政府独自のランク付けがあります。(日本よりシビアです。)
企業内定からビザ取得までの流れ
内定→必要書類の準備
★準備が必要な書類
- 大学等の卒業証明書(和文・英文)
- 有効期限が十分にあるパスポートのコピー
- その他指定された書類(資格の証明書の写しなど)
大学の卒業証明書は取得に時間がかかるため、転職活動を始める前に必ず準備しておくと良いです。
基本的なことですが、パスポートの有効期限も確認しましょう。
資格の証明書は、専門性の高い職種では重要です。スキャンして送れるようにしておきましょう。
VISAの申請
まず、前提として、VISAは通常内定先の企業から申請します。このため、上記の 必要書類を内定先の企業に提出し、結果を待つことになります。
書類の提出から、おおよそ2週間から4週間ほど結果を待ちます。私の場合は、4週間ほどかかりました。2週間ほど経ったら、進捗状況を確認するのもありだと思います。連絡がこないとかなり焦りますが、信じて待ちましょう。
In-Principal Letterの発行
申請が通ると、通称IPAレターが発行されます。Employment Passの場合は、6ヶ月、S PASSの場合は、60日以内にシンガポール国内での手続きが必要です。
逆に言えば、IPAの発行までは、日本で手続き可能です。
IPAには、FIN番号という、個人を識別するための番号が書かれています。この番号は、コンドミニアムやHDBの部屋を借りる際に必要となる、超重要な情報です。
健康診断
健康診断が必要かどうかは、IPAに記載されています。私は必要と書かれていたので、シンガポール渡航後、内定先の企業が指定したローカルの病院でX線検査と、血液検査を受けました。結果が出るまで、4営業日程です。
同時並行で、家探しも始めましょう。家探しの記事はこちら。
https://www.jotsu.blog/シンガポール住宅事情%ef%bd%9e家の探し方から契約まで/
Notification Letterの発行
健康診断が免除、もしくは問題ない場合は、Notification Letterの発行手続きを行います。こちらも、会社が行いますので、申請者は以下の書類を用意する必要があります。
- 健康診断の結果
- シンガポール内での住所※この段階で家を決めておく必要あり!
- ホワイトカードの情報。※シンガポールでは、観光ビザで入国する際にホワイトカード(IMM27)と呼ばれるカードが入国審査の時に発行されます。入国する際は、絶対なくさないようにしてください。
- 就労ビザ受取人の氏名、連絡先等
顔写真及び指紋の登録
就労ビザを受け取る前に、指定の場所で、顔写真と指紋の登録を行います。指定の登録センターは予約制で、私の場合は、Notification Letter発行の際に希望日を聞かれ、指定した日に行きました。
登録に行く際に必要な書類は以下のとおりです。
- Appointment Letter及びNotification Letter
- パスポート
- その他記載のある書類(署名済みIPAレターなど、今までに取得した書類は一式持っていくと安心です。)
場所はこちらです。(EP)
EPSC(Employment Pass Services Centre) The Riverwalk 20 Upper Circular Road, #04-01/02 Singapore 058416
MRT(地下鉄)のクラークキー駅が最寄ですが、少しわかりにくい場所なので、早めに行くと良いです。
S-PASSはこちら
MOMSC(MOM Services Centre) 1500 Bendemeer Road,Singapore 339946
VISAの取得
顔写真と指紋の登録まで終わると、ようやくビザが取得でします。ビザは、通常会社に4営業日程で送られてきます。
どのVISAがとれるかな? 自己診断ツールを使ってみよう!
シンガポールの就労ビザがとれるかどうかについて、以下のサイトで、自己診断できます。ちなみに、企業の採用担当者の方なども、候補者がVISAを取得できるか判定する基準に使っていたりするようです。
https://services.mom.gov.sg/sat/satservlet
基準が具体的に示されているわけではありませんが、重要な基準は、最終学歴、専門性もしくは内定先でのポジション、給与額になるかと思います。
要は、優秀で高い税金を納めてくれそうな外国人に対して、就労ビザを発行するといったことなのだろうと思います。
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