OSPFでトータリースタブエリアの作り方をメモしておきます。
【新CCNP勉強メモ】トータリースタブエリアの作り方
まず、上記の構成をパケットトレーサーで作っていきます。
R1から
インターフェースは上記の通り。
ルーティングプロトコルは、OSPFです。
- (config)#router ospf 1
- (config router)#network 10.1.2.0 0.0.0.255 area 0
R2です。
上記インターフェースの設定に加え
- (config)#router ospf 1
- (config router)#network 10.1.2.0 0.0.0.255 area 0
- (config router)#network 10.2.3.0 0.0.0.255 area 23
R3に移ります
上記インターフェースの設定に加え
- (config)#router ospf 1
- (config router)#network 10.2.3.0 0.0.0.255 area 23
これで、下準備はオッケーです。
この状態で、R3で#show ip routeを確認すると以下のように表示されます。
R3のルートには、R1、R2のルートがすべて登録されている状態です。この状態でも間違いではないのですが、ルーターの負荷を軽減するために、Area23をトータリースタブエリアに設定します。
- スタブエリア・・・無駄なLSAトラフィックを少なくするために考えられたエリアのこと。ASBRから再配布された外部ルート(LSA5)を受信せず、スタブエリアとの接続点にいるABR(この場合、R2)がデフォルトルートを使用して、非OSPFネットワークにアクセスしてくれる。
- トータリースタブエリア・・・Cisco独自のものです。マルチベンダーでOSPFネットワークを構築する際、外部ネットワークと外部エリアの経路情報をデフォルトルートで通知されるエリアのことです。
図ではマルチベンダーの機器になっていないのですが、Area23をトータリースタブエリアに設定します。
この設定のゴールは、R3のルートが、R2のデフォルトルートに集約されていることです。
まず、R2の設定です。ABRであるR2に、トータリースタブエリアの設定を行います。
次に、R3をスタブエリアに設定します。
これで、設定は完了です。
使うコマンドは、ルータコンフィグレーションモードで、area 〇〇 stub no-summaryです。これをABRに設定しています。
スタブの設定は、area 〇〇 stubのみで設定できます。
では、R3のsh ip routeを見てみましょう。
トータリースタブエリアを設定する前では、たくさんルートが出てきていたのが、あて先がR2のネクストホップのみに集約されましたね。これにより、ルートについてはABRのR2にお任せされることになり、R3のリソースが削減できます。
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