【重要】2021年前半のクリプトマーケット振り返り~マーケット、ビットコイン、DeFi編~

ブロックチェーン&NFT

目次

仮想通貨マーケット概要~CoinGeckoさんレポートをもとに~

仮想通貨メディアのコインゲッコーさんが、素晴らしいレポートを出していたので、各項目ごとにこのブログで解説していければと思います。リンクはこちら!

CoinGecko Q2 2021 Quarterly Cryptocurrency Report

マーケット概要

2021年Q2現物市場

まず、仮想通貨全体の総時価総額は2021年5月に2.5兆ドルでピークを迎えました。全く想像の付かない数字ですが、Facebookの時価総額が現時点で大体1兆ドルなので、単純比較はできませんがいかにすごい事かわかりますね。

その後、5月をピークに時価総額は大きく下落し、6月末には1.3超ドルまで落ち込みました。

CoinGecko Q2 2021 Quarterly Cryptocurrency Report

さて、下落の要因は何だったのでしょうか。南アフリカの仮想通貨取引所の創業者が大金をもって逃亡という黒い話もありますが、表立ったところだと以下の通りと言われています。

  • テスラが環境問題を理由にビットコイン決済を中止
  • 中国の仮想通貨マイニング規制
  • FRBの利上げが早まるのではないかという思惑
  • ハイレバレッジのロングポジションの清算

Teslaは環境問題を考慮し、テスラ車のBTC決済をとりやめましたが、これは、BTCがPOWというコンセンサスアルゴリズムを使っていることが関係しています。POWとは、計算が速いものがマイナーとなるしくみで、コンピュータの処理速度が重視されるため、ビットコインのブロックチェーンを成り立たせるために大量の電力が必要となり、それを問題視したためです。(テスラは電気自動車、排出権取引など、エコビジネスが主流なため。)

ビットコインマーケット

まず、4月にBTCは史上最高値をつけました。

1BTC=64,805USD

CoinGecko Q2 2021 Quarterly Cryptocurrency Report

その後、ビットコイン価格は下落し、6月末には、1BTC=29,154USDまで下落しました。

下落要因については、上述のマーケット概要にある通り、テスラのビットコイン決済の中止、中国のマイニング禁止、が主な引き金とみられますが、中国によるマイニングの禁止については、下記の通りビットコインのハッシュレートの下落にもつながっています。

ビットコインハッシュレートとは、計算の難易度のことで、中国のマイナーがマイニングが禁止されたことにより海外に拠点を移す過程で下落しているとみられています。

CoinGecko Q2 2021 Quarterly Cryptocurrency Report

ただ、このハッシュレートの下落は中国起因と言われており、今後ビットコインマイナーが世界に分散することになるため、ハッシュレートは戻っていくだろうと言われています。

DeFiマーケット

DeFi概要

DeFiマーケットも他のクリプト市場と同じで、5月にピークを迎えた後に下落局面を迎えました。コインゲッコーさんのレポートに、ハイプサイクルにおける期待値のピークにあるのかもしれないと指摘されていますが、これはどういう事でしょうか。

マクロ経済学を勉強したことがある方なら、あ、この図ね、と懐かしくなるかもしれません。

ハイプ・サイクル (gartner.co.jp)

ハイプ・サイクル (gartner.co.jp)

ガートナーさんのサイトから引用していますが、物事の成長の過程を統計的、マクロ的に表した図です。新しく出てきた、テクノロジーのようなものはこのような成長過程をたどると言われています。縦軸が期待値で横軸が時間です。

つまり、DeFi市場は黎明期から見て、期待値のピークにたどり着き下落に転じたというような考察です。ただ、私的には幻滅まではいってないんじゃないかなと思っています。とはいえ、DeFiは仮想通貨市場において今までもこれからも非常に重要なので、これからもウォッチしていきましょう。

★DeFi市場の変遷

さて、DeFiは2020年まではイーサリアムブロックチェーン上の専売特許のような感じになっていましたが、2021年からは様相が変わってきています。

ここは今後非常に重要な論点なので、しっかり理解してください。

DeFiの基礎は下記の記事を参考にしてください。

【初心者向け】初めてのDeFi~仮想通貨は金利で稼ぐ時代~ | 海外生活情報ブログ (jotsu.blog)

まず、DeFiはなぜイーサリアム上で発展してきたのでしょう。これには、様々な理由がありますが、一番大きいところはイーサリアムが持つスマートコントラクトという仕組みが利用されているためです。スマートコントラクトとは、プログラムが自動であらかじめ決められた契約を実行することをさします。

イーサリアム上でDeFiが発展してきたことは、下記の図を見れば明らかです。

2021年時点では、DeFi上のTVL(Total Value Locked)はイーサリアムが100%です。

さて、ここからが重要です。グラフを見ると新しいチェーン上でDeFiのシェアが拡大していることがわかります。このなかでも、BSC(Binance Smart Chain)Polygon、Solanaの伸びが顕著です。

これらを個別にみていく前に、各チェーンの位置づけを理解しましょう。

まず、前提としてブロックチェーンにはレイヤー1とレイヤー2の2つがあります。

レイヤー1は簡単に言うと、ブロックチェーンそのものの事です。

レイヤー2は、ブロックチェーンにスケーリング等の拡張性を持たせることができるソリューションの事です。例イーサリアムのスケーリング(Optimism,arbitrumなど)

ブロックチェーンを理解するには、自分が今見ているチェーンが、これらのどちらに属するのかをまず考えることが重要です。

上記例で言うと、以下の通りとなります。

レイヤー1・・イーサリアム、BSC、Solana

レイヤー2・・Polygon

細かく分けると、BSCはイーサリアム上に構築された仮想ネットワークのようなものです。BSCというネットワークがあるように見えますが、技術的にはイーサリアム上に構築されています。

Polygonについても、イーサリアムのL2ソリューションと言われているため、イーサリアム経済圏に属します。

Solanaはイーサリアムとは別の独立系の新しいチェーンです。

これらは、私の過去記事でも解説しています。

【仮想通貨第2ラウンド!】注目通貨・プロジェクトまとめ(ETH、SOL、MATIC) | 海外生活情報ブログ (jotsu.blog)

イーサリアム以外のチェーン上のDeFiのシェアではBSCの伸びが一番大きいですね。BSC上のDeFiプロジェクトでは、パンケーキスワップが一番有名ですね。

なぜ、イーサリアム以外のDeFiプロジェクトのシェアが伸びたのかというと、1つにイーサリアムのガス代の高騰が挙げられます。イーサリアム上のトランザクションが増えることによって、より多くの手数料(ガス代)がかかるようになり、ユーザの負担が大きくなってしまいました。この手数料やトランザクション速度を改良したものとしてBSCやPolygon等がシェアを伸ばしていきました。

ただ、イーサリアムは当然大型のアップデートを次々に控えており、DeFiプロジェクトについては今後もシェアの奪い合いが続くと予想されます。

そう、ブロックチェーン上にスマートコントラクトの機能やDeFiのアプリがあれば、上記以外のブロックチェーンでもサービス提供できてしまうのです。直近ではCardano($ADA)でスマートコントラクトが実装される予定です。

私的に、生き残るチェーンは2~3くらいになるのではないかと思います。どのチェーンがうまくいくか、見極めて投資していくことが重要ですね。

ちなみに、グラフの見方で1つ注意が必要な点として、イーサリアムが押されているようにも見えますが、TVL全体は伸びているので、イーサリアムも伸びているが他も伸びていて、DeFi全体が伸びていると読み取ることができます。

DeFiエコシステム

さて、DeFiには様々なカテゴリがあります。下の図は、DeFiカテゴリの時価総額を表したものです。

まず、一番大きのがDEXで、先ほど見たBSCのパンケーキスワップ、イーサリアム上のUniswap,Sushiswapなどが有名です。

次がOracleです。20%のWeightageです。Oracleというと、私のようなSystem Engineerはデータベースのオラクルを想像してしまいますが、クリプト界のオラクルは全く別物です。

仮想通貨でいうところのOracleは、簡単に言うと、チェーンの中に外部の情報を取り組む仕組み、の事を指します。これはDeFiでは非常に重要な機能で、例えば外部の情報と言えば、通貨の価格情報などです。DeFi上に外部の価格情報を反映させるために、Oracleが使われます。

ブロックチェーンでイメージを考えると、例えば、このブログに日経平均のリアルタイム情報を取り込むとします。その際はAPIを使ってどこかの価格情報を参照しこのブログに取り込みますが、このAPIっぽい役割をするのが、ブロックチェーン上のOracleになります。

他にも図を見ると、まだ発展していないInsuranceの分野Derivativeの分野など色々可能性があることがわかります。

まとめ

Q2は価格的にもブロックチェーン上の動きも顕著で目が離せませんでした。他にも、コインベースのナスダック上場、エルサルバドルのビットコインの法定通貨化など、熱い話題が多くありましたね。

また、NFTの分野が一気にメジャーになりましたが、この分野は別記事で書きます。

2021年Q2の動きを分析することは、今後の仮想通貨投資をするうえで非常に重要な基礎になるので、このブログだけでなく、コインゲッコーさんのレポートを熟読することをお勧めします。

最後に、これから仮想通貨投資を始めたい、もっと頑張りたいという方向けに、おすすめ口座の紹介です。

まず、日本の取引所ですが、現時点ではコインチェックを推しています。理由は以下の通りです。

  • 国内取り扱い通貨数がNo.1
  • マネックスグループの傘下に入っているので、何かあった時の保証や資金力、またセキュリティ対策等、使用時の安心感がある。
  • 初心者でも見やすいアプリ
  • サービスが豊富(積み立て、NFTマーケット、IEO)
  • IEOは最近パレットトークンを上場させ、10倍近くの値段になりましたね。これは、本当にすごいことで、コインチェックだからできる(許される)かと思います。

いかに口座開設のリンクを貼っておきます。

コインチェック

相場が少し落ち着き、8月に入り勢いを取り戻している今がチャンスです。乗り遅れる前に投資しておくと、あとで大きなリターンが得られるかもしれません。

海外の口座では、やはりBinanceが使いやすいかと思います。話題になる通貨は大体上場されており、マーケットの情報をつかむことができます。また、インターフェースも使いやすく、セキュリティ対策も万全です。このブログをここまで読んでくださっている方のために、取引手数料が10%キックバックされるお得な口座開設リンクを用意しました。

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