仮想通貨を始めると、色々なプロジェクトやコインがあって、何から選べばよいのかわからないことが多くあるかと思います。
そこで、今回は、Coin Marketcapさんのサイトを使って、時価総額の見方などを紹介していきます。
Cryptocurrency Prices, Charts And Market Capitalizations | CoinMarketCap
目次
【初心者向け】仮想通貨のファンダメンタルズ分析~時価総額、規模感のつかみ方~
時価総額
まず、時価総額についてです。仮想通貨の時価総額の求め方は以下の通りです。
時価総額=1枚当たりのコインの価格×循環サプライ(市場に流通しているコイン数)
循環サプライは、株でいうところの発行済み株式総数に置き換えられるでしょうか。
ETHを例に見てみましょう。
赤丸で囲ってあるところが時価総額です。赤い下線を引いたところが、ETH1枚当たりの価格と循環供給量(Circulating supply)です。計算をしてみると、
3,435×117,493,109=403,851,681,535USD
となります。※小数点以下は省略
コインマーケットキャップでは、仮想通貨上位100銘柄が時価総額順に並んで表示されますが、時価総額はこのようなロジックで計算されています。
この時価総額は仮想通貨を見ていくうえで非常に大事で、自分の保有している通貨が今どの位置にいてどのくらい成長が期待できるか、などを読み取る指標の1つとなります。
ちなみに、去年の今頃は、BTC、ETH、XRP(リップル)が御三家といわれて久しかったですが、リップルが陥落しBNBが台頭し、現在はカルダノ(ADA)が3位につけています。
時価総額から読み取る成長の期待値
では、この時価総額をどのようにして投資判断に活かせばよいのでしょうか。
流動性を見る
まず、その通貨の流動性をみます。この値が高いほど、この通貨が活発に使われているという事になりポジティブ、ということになります。
$SOLを例にしたいと思います。
赤い丸で囲ったところが流動性となります。求め方は
流動性=Volume(取引高)÷時価総額
です。これが多ければ多いほど信用できるね、といった基準の1つにもなります。
コインの価格形成の可能性
時価総額=1枚当たりのコインの価格×循環サプライ(市場に流通しているコイン数)
繰り返しになりますが、コイン自体の価格の上昇と循環サプライが時価総額を形成します。
コインの価格が上がるうえで考えなければならない1つが希少性です。ETHを例に挙げると、8月上旬に行われたロンドンアップデートによって、今後ETHは焼却され枚数が減っていきます。
なぜこのようなことをするのかというと、枚数(供給)を制限することで、このコインの希少性が上がり、価格が上昇することにつながるからです。
Total Supplyから徐々にバーンされていき、希少性が増します。
一方で、XRPを見てみましょう。(リップルを悪く言うつもりはないです笑)
XRPは現時点でも発行予定枚数の46%しか発行されておらず、今後も増え続けるということがわかります。(100,000,000,000枚まで)
つまり、供給がじゃぶじゃぶの状態であり、希少性は少ないので、価格形成につながりにくい一つの要因としてとらえられてしまいます。
リップルの場合はネームバリューもあるので、一概には言えませんが、私が選ぶ基準としてはマイナスとなってしまいます。他のコインについても同様のことが言えます。
まとめ
- 時価総額=コインの価格×循環サプライ
- 流動性=取引高÷時価総額
- 流動性が高いと、よく使われている証拠で信頼性の1つの指標になる
- 供給量を見ると、そのコインの希少性がわかる
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